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別れの粉々

あの時起こったことは一生忘れないだろう。

人情って、奥の深みを調べてみたらきりがない。いくら努力しても心の底に至るどころか、海のような感情に少しも潜ることは無理だ。だが、そのとき、嵐の前の静けさの妖しい静寂に突然雷鳴が轟いたとたん死神に追い掛けられたか、容赦のない荒波の中で不自由になって沈下していく小船のように、俺は無力で我が心の悲しみの深淵に沈んでしまった。

「晩ご飯いるの」

と彼女の声がもう一度、遠くから聞こえるように頭の中で響いていた。この日常的な一言は9月の岩に染み込む蝉の鳴き声のように脳髄を占めきった。だが、その唇を開く力さえもない状態では答えることはできず、ただ涙の滲んだ目の濡れている顔を逸らす意識があった。

なぜこうなってしまったのだろうか。それはいまでも分からないことだ。黙ったままのそのときもこの一体なぜかという質疑を繰り返していた。自分の内界に鎖されて彼女と一緒に暮らしていた時期の思い出はばっと突出してきた。

彼女に初めて出会ったのは1978年の春だった。右の手に握ったユリの花を最初に渡したデートからというもの、凄まじいけんかと熱烈な情交が交互に起きっぱなしだった。お互いの心を、幼稚園の遊園地で遊んでいる無慈悲な幼い子のように傷つける一方だった。

心情の海で当てもなく泳いでいるような自分に俄の雑音が聞こえてきた。

玄関はバタンと閉まった。

粉々に割れた花瓶の水は散らばった花々の間を通して流れ去った。

幸せなんて、それは俺に絶対得ることのできないことだと思った。
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08年04月1日美しい天気だったから、拓人くんは東京の道を歩くことにした。
この日は最初の春の日だった。
歩きながら、拓人くんの目がきれいな花に止まって、これを集めた。「これを香ちゃんにあげたら彼女はまっすぐ私のことに恋するよ。たぶん彼女からデートに誘ってくるかなあ。。。」と思って、香の自宅に向かって行った。途中で香に会った。彼女は携帯で友達と話していたので、拓人に気がつかなかった。しかし、彼は諦めなかった。彼女の後について行って、電話が終わってから、花を香りにあげることに決めた。後について行きながら、香の話を聞いた。
「ずいぶん幸せよ。。。うん、もちろん小谷くんのことよ。昨日、一緒に遊園地に行ったり、海で泳いだり、船で晩御飯を食べたりしたのよ。船がひっくり返って、私たちは海に落ちて、まったくぬれちゃった。でも私の最も楽しい日だったわよ。」と聞いた。拓人は悲しくなって、花を香にあげないで、家に帰った。この花は花瓶のかわりにゴミ箱に入った。
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理想的なデート

理想的なデート

月光の春の夜だった。愛子と茂男は船の中で晩御飯を食べながら話をしていた。
「茂男君、花ありがとう。バラが大好き!」
「いや。俺は愛子のことが大好きだよ。日本へ帰って、一緒に遊園地へ行かない?」と茂男は聞いた。
愛子はびっくりした。「遊園地へ? なぜ? 私は子供じゃないわよ!」と愛子はこう言って、テーブルに置かれてあった美しい中国の花瓶を壊してしまった。きれいなバラは全部船の床に落ちてしまった。
「ごめんなさい、愛子ちゃん。いいデートだと思ったけど・・・これ、なに?」
その時二人ともいすから落ちてしまった。
「氷山!船を出て!」と誰かの声が聞こえた。
茂男は泣いている愛子の手をとって、船の個室から飛び出して海に跳び込んだ。
「あー、茂男君、私たちは泳げないよ。服もぬれちゃったよ。」と愛子は泣いた。・・・

「茂男君、茂男君、起きて! どうしたの? あなたは汗にまみれているわよ。」
茂男は目を覚まして愛子の顔を見た。
「大丈夫。恐ろしい夢だっただけ。」
「よかった。ええと、今日は遊園地へ行かないの? 天気がよいから。」
「遊園地って?!」
「うん。茂男君は遊園地が好きだと思ったけど・・・」
「いいよ。」と茂男は言って、幸せに愛子が作ったコーヒーを飲んだ。
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複雑怪奇話

 翌朝、探偵の祖父から受け継いだ長くて古い机の上に紫色の珍しい封筒が現われた。面に何も書いてなかった。彼女は昨日経験したことの後で、まだ落ち着けない心を持って、怪しがって封筒を開いた。
 真っ赤な紙の上に、黒い字で「春の桜とともに、真実も現われる」という短いメッセージがあった。その意味は何か、分からなかったが、是非貴重な情報と思っていたので、メモを書きたがった。しかし、鉛筆を持とうとした時、偶然に机の上に置いてあった花瓶を引っ繰り返してしまった。花は手紙の上に落ちて、早速腐り始めた。紙が濡れてしまった時、「お台場、第3の港、0時59」の隠れたメッセージが現われた。
 その夜、お台場へ行って、何か足跡を探し始めた。港に船は一つだけあった。側面に大きな文字で「H. Ell」と書いてあった。それに乗ると、準備したまま残されたように見える晩御飯を見つけた。
 近づくと、食事はプラスチック製の見本だけだというのに気づいた。そのなかに小さなカードを見つけた。「夕・冤・血」の三つの文字だけが書いてあったが、彼女はその恐ろしい謎を一瞬で解いて、急いで海へ飛び込んで岸の方向へ泳ぎ始めた。
 その遊園地は昼の間流行っているデートスポットだけど、暗い夜には何よりも怖い所に見えた。
 大きな錆びた扉を開けて、中に入った時、0時59分だった。
 神隠しにあった彼女の最後の叫びは誰にも聞こえなかった。
 同時、エル・サルバドルから来日した彼氏は彼女の家に着いた。一年間、南米で発見された新しい植物を研究していたお父さんを手伝ってあげていた。幸せなことに研究は大成した。
 しかし、一週間前、あの青い根を持っている珍しい花を北米に持って行ったお父さんは行方不明になってしまった。
 彼は船に乗って帰ったので、二週間ほど彼女とお父さんに連絡することができなかった。最近起こったことについて、何もしらなかった。
 彼が乗って帰って来た船の名前は「U. S. S. H. Ell」だった・・・


[*ヒント:0時59の読み方は霊地獄]


Szalay Peter
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街で嵐のように戦争が巻き起こっているが、春の太陽はピカピカ輝いている。昨日、カノン砲のせいで雷が沢山ピカピカ光って、僕の町はいつもピカピカしている。

今日は僕の誕生日だよ。今日、十歳になった。戦前、九歳の日、両親と姉とバーベキューして、とても幸せだった。幸せ…一年間、ぜんぜん言わなかった。去年は今日のように輝いて、春の象徴の花が咲いていて、私たちは遊園地に行った。回転ブランコに乗って、アイスを食べて、帰って、晩御飯のバーベキューをして、信じられないぐらい素晴らしい日だった。今、遊園地もない、バーベキューもない、幸せもない。

周りの人たちは四人いる。僕以外に、一人の二十歳ぐらいの男、一人のレディーみたいに可愛くて若い女性と、僕と同い年の二人の男の子。皆はいろいろな夢を持っている。二十歳の男は、自分の夢は彼女とデートと言って、レディーは壊れた花ビンに入れる花が欲しい。戦争の時、花ビンは危ないね。子供は梅で泳ぎたいと言って、僕も水に入りたい。思い出すと、船で働いた父と時々海に行って、とっても面白かった。父はどこにいるの…。

皆、自分の夢を持っている。僕はレディーに「君の夢は何が欲しい?」と聞かれたとき、口から「バーベキュー」と出た。

亜 (Sági Attila)
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Author:eltejp
ハンガリーの大学で日本語を勉強しています。


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